レチノールを使い始めたあとに「イボが増える気がする」と感じ、不安になって調べる方は少なくありません。
とくに首イボやざらつき、古い角質が気になるタイミングでは、刺激の強いスキンケアが原因ではないかと心配になることもあります。
ただ、実際にはレチノールが直接イボを作るわけではなく、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)が活発になることで、今まで表面に見えていなかった角質の粒や古い皮膚が浮き上がって見えるケースが多いです。
このあと詳しく、レチノールとイボの関係、首イボへの影響、毎日使うとどうなるか、やめた方がいいケースについて整理します。
誤った使い方さえ避ければ、レチノールはエイジングケアに役立つ心強い成分です。
肌がデリケートな時期や傷口がある場合の注意点などもまとめましたので、安心して読み進めてください。
- レチノールでイボが増えるように見える理由
- 首イボが気になる時の使い方と注意点
- 効果を感じ始めるまでの期間の目安
- 毎日使うとどうなるか、やめるべきタイミング
レチノールでイボが増えると感じる理由
レチノールでむしろイボが「取れる」って本当?
レチノールは古い角質をはがれやすくし、肌の代謝を促します。
これにより小さな角質粒が自然にとれやすくなるケースはありますが、正式に「イボが取れる治療薬」ではありません。
ウイルス性のイボや脂漏性角化症はレチノールでは改善しにくいため、医療機関の治療が必要です。
一方で、肌表面のざらつきや加齢による軽度の角質肥厚なら、保湿と併用しながら続けることで滑らかさを感じる人もいます。
期待値は適切に持つことが大切です。
レチノールを避けたほうがいいタイミング
もし赤み・ひりつき・強い皮むけが続く場合は、一度使用を中止した方が安全です。
肌が炎症を起こしているとバリア機能が低下し、外部刺激に弱くなります。
チェックポイント
- ピリピリ感が数日続く
- 大きな皮むけが止まらない
- 化粧水もしみる状態
こういうときは肌を休ませる日を作れば再開時のトラブルを避けられます。
焦らず、段階的に濃度や使用頻度を調整しましょう。
レチノールの首イボへの影響と注意点
首イボは加齢や摩擦によってできやすい良性の盛り上がりです。
レチノールで首イボ自体が消えるとは限りませんが、周囲の角質が柔らかくなることで摩擦が減り、今後大きくなりにくくなるケースもあります。
ただし、首は顔より皮膚が薄く刺激を感じやすい部位。
毎日塗るより2~3日に1度の様子見スタートが無難です。
レチノールで効果が出るまでの目安
効果が分かるまでの一般的な目安は4〜12週間。
ターンオーバーの周期に関係しており、短期間で劇的な変化を求めると失望しやすいです。
例として、多くの人はこんな感じ。👇
- 最初の2週間 → 少し乾燥・敏感に傾く
- 4〜8週間 → 毛穴・角質がなめらかに
- 12週間以降 → シミ・小ジワの変化に気付く人も
ゆっくり変化するため、焦らず継続すると良いです。

レチノールでイボが増えると言われる理由と正しい使い方
レチノールは毎日使っちゃだめ?適切な頻度
毎日使える人もいますが、初心者は隔日(2〜3日に1回)からが安全です。
レチノールは優秀な成分ですが、急に頻度を上げると乾燥と刺激を感じやすくなります。
基本のステップ
- 最初の2〜3週間→週2回
- 肌に慣れてきたら→週3〜4回
- 問題なければ毎日も検討
自分の肌の反応を見ながらペースを決めることが大切です。
傷口にはNG
傷や炎症のある部位にレチノールを塗ると、刺激と悪化のリスクがあります。
ニキビを潰した直後、かきむしった跡、カミソリ負けの部分は避けた方が良いです。
私は、傷が完全にふさがり赤みが落ち着いてから再開します。
ここで焦らないことが改善の近道になります。
ビニール肌の原因
ビニール肌とは、表面がツルツルしているのに内側が乾燥して薄くなっている状態。
レチノールの使いすぎや保湿不足が原因となります。
改善ポイント
- レチノールと同時に保湿剤を強化
- 皮むけ時は無理にこすらない
- 休薬日を作る
透明感が一時的に出ても、乾燥が進むと逆効果です。
肌の声を聞きながら進めましょう。
レチノールは肌が「剥がれる」わけではない
レチノールで古い角質がはがれやすくなると、シミが薄くなったと感じる場面があります。
ですが「剥がれる」というより代謝が進むことであり、こする剥け方は逆効果です。
トーンアップの変化を感じ始めたら、日中のUV対策も徹底しましょう。
レチノールは光に弱く、日焼けで逆に濃く見える場合もあるためです。

まとめ
- レチノール自体がイボを増やすわけではない
- 角質が押し上げられ目立つことがある
- 首イボには穏やかな使い方が安心
- 効果は4〜12週間ほどで出る傾向
- 炎症や赤みが続く時は中止する
- 毎日は刺激になる場合がある
- ビニール肌は保湿不足が原因
- 傷口には塗らない
- UVケアを必ずセットにする
- レチノールで角質は柔らかくなる
- 取れるとは断定できない
- 濃度と頻度は段階的に調整
- 焦らず続けると変化に気付く
- 肌が弱い人は低濃度が安全
- 医療的なイボは皮膚科の治療対象

参考資料
Retinoids の皮膚への作用 — 角化細胞のターンオーバー促進などが報告されている (PMC 論文)
Retinol(ビタミンA誘導体)の外用で表皮厚が増加/コラーゲン・プロコラーゲン生成が促されるという臨床研究結果(J Cosmet Dermatol 2016)
Retinolの安全性や副作用について、皮膚刺激・乾燥などのリスクがあるというレビュー報告(Mayo Clinic Proceedings 1987)
